2008年5月7日

老化の仕組みとフリーラジカル

生命科学の研究が進み、老化の仕組みが解明されつつあります。老化を早め、病気をひきおこす犯人がわかってきました。

人は誰でも老化をします。しかし、老化によるさまざまな不調を感じる時期は、先に延ばしたいものです。

ただ老化するのにまかせるだけでなく、老化のメカニズムを知って、できるだけおだやかに生活を送ることが、健康の保持、病気の予防につながります。

そもそも身体の老化はどこからくるのでしょうか。人の身体は60兆個の細胞からできています。そのため一つ一つがそれぞれの役割をになって活動をしています。

ところが、年を重ねるにつれて身体のあちこちの細胞が傷ついて、本来の働きをしなくなります。身体の細胞は酸化しますが、一方で分裂、再生を繰り返しています。

年をとってくると、この再生力も弱くなってきます。老化をするということは、それぞれの役割を果たす細胞がへっていくことになります。

老化を進めるのがフリーラジカル 細胞にダメージを与えて老化を進めさせ、病気をもたらす真犯人として注目されているのがフリーラジカルです。

フリーラジカルというのは対になっている電子をもっている原子や分子のことです。あらゆる物質を構成する原子や分子、通常、電子を対でもっていて安定しています。

それが、フリーラジカルの場合、電子を一つしかもっていないために大変不安定な状態になっています。

そのため、近くにある原子や分子から電子を奪おうとします。これが酸化という反応になります。電子をとられた分子は、自身が不安定な状態になってしまうので、ほかの分子の電子をとって安定をしようとします。

いったんフリーラジカルが発生すると、酸化反応はつぎつぎと連鎖的に続いて、人の身体を構成している細胞を傷つけ、破壊し、老化や病気など、いろいろな害をもたらします。

このフリーラジカルの代表格といえるものが活性酸素といわれるものです。フリーラジカルや活性酸素は、人が生きていくうえで必要な呼吸やエネルギーの代謝など、生理活動によって常に発生をしています。

人の身体のなかでは、フリーラジカルや活性酸素による細胞の破壊に対抗するために、ビタミンCやビタミンEから酸化をふせぐ酵素をつくるシステムがあります。

体内の抗酸化力は、年齢とともに低下していきます。それは抗酸化酵素などをつくりだす細胞も、フリーラジカルや活性酸素によって破壊されるためだと考えられます。

男性は40歳くらいから、女性は閉経後に体内でつくられる抗酸化酵素の量が減っていきます。抗酸化酵素の量の減り方には個人差がありますが、抗酸化力が強い人ほど、老化のスピードが遅いことがわかっています。

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