2008年4月27日

乳がんの対策について

日本の女性の乳がん罹患率は、現在欧米諸国に比べれば低いものの、このところ急増しています。

乳がんと診断された人の平均年齢は約50歳ですが、最近は、閉経後の乳がん発症も増えています。
20歳代や高齢の女性にみられ、幅広い年齢層に発生しているのが特徴です。

乳がんに、痛みといった一般的ながんの症状はなく、もっともよくみられるのは、乳房のしこりです。
しこりはかたいことが多いのですが、周囲の組織を巻き込んでいる場合もあり、全体的にやわらかい感じのことも少なくありません。

乳がんは乳房内にある乳腺にできるものです。乳腺は、乳汁を作る場所ある小葉と乳汁を運ぶ乳管にわかれていて、乳がんの多くは乳管から発生します。

がん細胞が乳管や小葉から外に出て、周囲の組織に広がったものを浸潤がん、内部にとどまっているものを非浸潤がんと呼びますが、しこりができるのはおもに浸潤がんです。

乳がんの原因 体質の遺伝、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの長期持続分泌 肥満 乳がんの場合、がんになりやすい遺伝的体質があると考えられています。母親や姉妹などの近親者に乳がんになった人がいれば、注意しておく必要があります。

女性ホルモンの一つであるエストロゲンが乳腺組織を刺激して細胞増殖を促進します。細胞増殖が遺伝子変異を引き起こし、細胞の変異、さらにがん化へと結びついていくと考えられています。

このエストロゲンにさらされている期間が長いほど、乳がんの危険度が高まります。エストロゲンは、月経周期に応じて濃度が変化するもので、出産後の時期に分泌が低下する傾向があります。

したがって初経年齢が早いあるいは閉経年齢が遅いなど、月経のあった年月が普通よりも長い人、また初産年齢が遅い人、出産経験がない人や出産回数が少ない人などが乳がんを発症しやすいことになります。

閉経後は、脂肪組織によってエストロゲンがつくられるので、太っている人は高エストロゲン状態が続き、乳がんの危険度が高まることになります。

閉経前には、肥満が危険因子になることはなくても、閉経後に乳がんの危険度が高まることになるので、閉経前の女性にとっても、肥満は重要な因子をとらえていたほうがよいでしょう。

また、お酒の摂取も、メカニズムははっきりしていないのですが、エストロゲン増加に関与すると考えられています。

乳がんの予防 肥満の解消 標準体重の20~40%も多い場合には、閉経後の乳がんの危険度が明らかかに高くなるといわれています。

同じ乳がんでも、肥満の女性のほうが悪性度も高く、再発しやすいという報告もあるので、太っている女性はとくに注意をしたいものです。

バランスのよい食生活 乳がんの増加の原因は、食生活の欧米化の影響が大きいとされています。肥満を防ぐためにも、エネルギーや脂肪のとりすぎをおさえ、運動をこころがげるようにしましょう。

大豆製品の摂取量が多い日本人の乳がんがすくないことから、大豆製品に含まれるイソフラボンの予防効果も注目されています。

ただ、そればかりをとりすぎると、乳がん、子宮体がんの危険度が高まるとの指摘もあり、摂取には注意が必要です。

がん検診を受ける 乳がんは自分で発見できる数少ないがんの一つです。日ごろから自己検診の習慣を身につけてるようにしましょう。30歳をすぎたら、進んで検診を受けましょう。

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